現在のラボ:セントラルラボ
○アデノウイルス抗原(2021年3月31日ご依頼分をもって受託中止)
項目コード:02792 0(旧 2792 3)
-
-
検査項目
JLAC10 - 材料
検体量
(mL) - 容器
- キャップ
カラー - 保存
(安定性) - 所要
日数 - 実施料
判断料 - 検査方法
- 基準値
(単位)
-
-
-
アデノウイルス抗原(2021年3月31日ご依頼分をもって受託中止)
5F150-1410-001-748 -
部分尿
5 - V10
-
(14日)
- 4~6
- シェル・バイアル法
- 陰性
-
備考
凍結保存は避けてください。
シェル・バイアル法について
同時に複数検体をご依頼いただく場合は、所要日数が変動する場合がございます。予めご了承ください。
容器
V10 旧容器記号 V 64
ウイルス専用保存液入り
貯蔵方法:冷蔵
有効期間:製造から6ヵ月
補足情報
V10 (旧容器記号 V 64) 検体取り扱い方法
患部ぬぐい液・水疱内容・糞便 など
滅菌綿棒でぬぐい、下図の採取方法でウイルス専用保存液に採取し、冷蔵保存してください。
尿・髄液・胸水・鼻汁 など
下図の採取方法でウイルス専用保存液と等量の検体を採取し、冷蔵保存してください。
組織
組織小片 (5mm 角程度) をウイルス専用保存液に入れ、冷蔵保存してください。
臨床意義
ヒトアデノウイルスは飛沫感染により伝播し,主な増殖部位は扁桃,アデノイドなどと,気道,小腸,角結膜などの粘膜上皮で,感染によって,限局性の急性疾患を起こし,リンパ組織においては不顕性の潜伏感染を起こす。1982~93年に我が国でヒトから検出されたアデノウイルスは,臨床症状としては,上気道炎(51%),角結膜炎(33%),胃腸炎(18%)のほかに下気道炎,肺炎(6.4%)などが報告されている。血清型では51型まで確認されており血清型と疾患,臨床像との間に一応の傾向がみられるが,感染部位によりいくつかの臨床像を呈する。急性上・下気道感染症(1~7型),咽頭結膜熱(3.7型),流行性角結膜炎(3・7・8・19・37型)と深い関連があるほか,乳幼児下痢症(40・41型),出血性膀胱炎(21型)などが報告されている。しかし,血清型が特定されていない発疹性疾患,消化器疾患などがある。このような疾患がアデノウイルスに起因するか否かを調べるのが検査の目的である。臨床検査としては症状に応じて咽頭ぬぐい液・眼ぬぐい液,尿などを採取してウイルス分離をおこない血清学的検査として急性期および回復期のペア血清で4倍以上の有意上昇をみとめられた場合に疾患との因果関係を判断することも可能である。
参考文献
測定法文献
Espy MJ et al:American Journal of Clinical Pathology 88-3-358~360 1987
臨床意義文献
永武 毅:日本臨床 57-S3-278~281 1999