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浸透圧

  • 検査項目
    JLAC10

    材料
    検体量
    (mL)
    容器
    キャップ
    カラー
    保存
    (安定性)
    所要
    日数
    実施料
    判断料
    検査方法
    基準値
    (単位)
  • 浸透圧
    3H045-0000-001-902
    部分尿
    1
    U00
    冷蔵
    2~4
    16
    ※1
    氷点降下法
    濃縮時 850以上 希釈時 40~85 (Fishberg試験時)(mOsm/Kg・H2O)

備考


凍結保存は避けてください。

診療報酬

D001(03)
尿浸透圧
尿・糞便等検査判断料34点

容器

臨床意義

溶質は通さないが,溶媒(水)は通す性質をもつ半透膜を隔てて濃度の異なる溶液が接した場合,低濃度溶液の溶媒が高濃度溶液の方に拡散しようとする現象を浸透現象といい,その圧力を浸透圧という。
浸透圧は単位体積あたりの溶媒に含まれる溶質の分子(種類を問わない)の総数に比例する。すなわち同じ重量の溶質が何種類か存在する場合,低分子量の溶質ほど浸透圧に及ぼす影響が大きいことになる。意義として,血清ないし尿の浸透圧を測定することにより体液の濃縮,希釈の傾向を知ることができる。

異常値を示す病態・疾患

減少する疾患

ADH分泌過剰, SIADH, 腎不全, 腎不全末期, 浮腫

上昇する疾患

ADH分泌低下, GFR低下, demecrocycline, アルコール, マニトール, 高血糖, 腎疾患, 腎性尿崩症, 尿細管疾患

参考文献

測定法文献
鈴木 明,他:検査と技術 6(9):759~762, 1978.
臨床意義文献
清水 倉一,他:日本臨牀 53(増1):776~781, 1995.
濃縮時 850以上 金井 泉,他:臨床検査法提要 改訂第29版(金原出版):827~829, 1983.
希釈時 40~85 越川 昭三:日本臨牀 43(秋季増刊上巻):464~468, 1985.

関連項目

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