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HTLV-1プロウイルスDNA 定性

  • 検査項目
    JLAC10

    材料
    検体量
    (mL)
    容器
    キャップ
    カラー
    保存
    (安定性)
    所要
    日数
    実施料
    判断料
    検査方法
    基準値
    (単位)
  • HTLV-1プロウイルスDNA 定性
    5F454-1440-070-862
    組織
    50mg
    ARR
    凍結
    10~16
    PCR(リアルタイムPCR)

    リアルタイムPCR
    PCR法を基本原理とする核酸増幅法の一種であり,分解により蛍光を発するオリゴヌクレオチドを利用することにより,PCRサイクルごとに蛍光シグナルを確認することでリアルタイムにターゲット核酸の定量が可能となる測定方法。

    陰性(プロウイルスを認めませんでした)
その他の受託可能材料

備考


£ 血液:凍結保存は避けてください。
他項目との重複依頼は避けてください。
化学療法などにより細胞数が減少している場合は,必要量のDNAが抽出できない場合もあります。
本検査方法ではコンタミネーションの影響がより大きくなりますので,検体採取にあたっては取り扱いに充分ご注意ください。
下図の容器に採血し,よく混和させ,冷蔵保存で速やかにご提出ください。
本検査方法ではコンタミネーションの影響がより大きくなりますので,検体採取にあたっては取り扱いに充分ご注意ください。

容器

補足情報

臨床意義

日本には約108万人のHTLV-1(ヒトT細胞白血病ウイルス1型)キャリアが存在し、約5%にATL(成人T細胞白血病)等が発症するといわれています。HTLV-1の主な感染経路は、母乳を介した垂直感染であり、その他にも、日本赤十字社での献血検体陽転化例についての疫学調査により年間3000~4000人の水平感染の発生が示唆されています。ATLやHAM(HTLV-1関連脊髄症)は難治疾患であり、HTLV-1キャリアの同定と感染予防が重要な課題となっています。
HTLV-1感染の診断は、スクリーニング検査の陽性者に対してウエスタンブロット法で確認試験を行っていますが、「判定保留」の比率が10~20%と比較的高いことが問題となっています。
 本検査は、PCR(リアルタイムPCR)法を用いた定性検査であり、ウエスタンブロット法での「判定保留」例におけるHTLV-1感染の診断に有用です。
 産婦人科領域においては、診断が明確になることで、母乳を介した母子感染の予防が可能となることから高い必要性があります。

参考文献

測定法文献
Miyazato P, et al:Journal of Virology 80(21):10683~10691, 2006.

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