現在のラボ:セントラルラボ

項目コード:0R639 5(旧 R639 5)
検査項目
JLAC10
FIA(Fluorescence Immunoassay)
蛍光免疫測定法
固相化した抗原に対して標的物質を反応させた後、蛍光物質で標識した抗体または抗原を2次反応させ、蛍光強度を測定する方法。
D012(44イ)
グロブリンクラス別ウイルス抗体価(ヘルペスウイルス)
免疫学的検査判断料144点
分離剤入り (真空採血量9mL)
貯蔵方法:室温
有効期間:製造から1年
ポリスピッツ
貯蔵方法:室温
判定 | HSV-1型 (抗体価※) | HSV-2型 (抗体価※) |
---|---|---|
陰性 (-) | 0.9未満:陰性 (-) | 0.9未満:陰性 (-) |
判定保留 (±) | 0.9未満:陰性 (-) | 0.9~1.0:判定保留 (±) |
0.9~1.0:判定保留 (±) | 0.9未満:陰性 (-) | |
0.9~1.0:判定保留 (±) | ||
陽性 (+) | 0.9未満:陰性 (-) | 1.1以上:陽性 (+) |
0.9~1.0:判定保留 (±) | ||
1.1以上:陽性 (+) | 0.9未満:陰性 (-) | |
0.9~1.0:判定保留 (±) | ||
1.1以上:陽性 (+) |
※メーカー設定した抗体価。単位はAI (Antibody Index)
単純ヘルペスウイルス(HSV)は、血清型および遺伝子型から、HSV-1(1型)とHSV-2(2型)に分類されています。
HSV感染症のほとんどは、症状を認めない不顕性感染ですが、ウイルスの型(1型・2型)や感染経路により多彩な病態を持つことが知られています。病態は皮膚のバリア機能や全身の免疫機能が関与し、その再発頻度はウイルスの型などによって決定されると考えられています。
現在、中和法(NT法)などによる型の鑑別がおこなわれていますが、1型と2型に強い交差反応があり、血清学的にHSV-1およびHSV-2感染症を鑑別診断することができませんでした。
本項目は、型特異性が高いHSVエンベロープ糖タンパク抗原の1つであるグリコプロテインG(gG)を抗原とした抗体検出法を用い、型特異性が高い抗体検出が可能となりました。特に、再発を繰り返すHSV-2(2型)を正確に鑑別し、再発頻度の予測や再発防止にご活用ください。
単純ヘルペスウイルス(HSV)感染症
測定法文献
林 伸英,他:生物試料分析 36(3):229~234,2013.
臨床意義文献
川名 尚,他:日本性感染症学会誌 26(1):53~59,2015.