現在のラボ:セントラルラボ
○インターロイキン-6 (IL-6)
項目コード:0X749 7(旧 X749 1)
-
-
検査項目
JLAC10 - 材料
検体量
(mL) - 容器
- キャップ
カラー - 保存
(安定性) - 所要
日数 - 実施料
判断料 - 検査方法
- 基準値
(単位)
-
-
-
インターロイキン-6 (IL-6)
5J130-0000-023-053 -
血清
0.5 -
S09
↓
A00 -
- 2~4
-
170
※6
-
ECLIA
ECLIA(Electro chemiluminescence immunoassay)
電気化学発光免疫測定法
抗体を結合したビーズを用いて抗原と反応させた後,ルテニウムピリジン錯体で標識した抗体を抗原に2次反応させ,電気化学反応によりルテニウムピリジン錯体の発光強度を測定する方法。 - 7.0以下(pg/mL)
-
インターロイキン-6 (IL-6)
備考
採血後は、速やかに血清分離し凍結保存してください。
診療報酬
D015(17)
インターローイキン-6(IL-6)
免疫学的検査判断料144点
- 「インターロイキン-6(IL-6)」は、全身性炎症反応症候群の患者(疑われる患者を含む。)の重症度判定の補助を目的として、血清又は血漿を検体とし、ECLIA法、CLIA法又はCLEIA法により測定した場合に、一連の治療につき2回に限り算定する。なお、本検査を実施した年月日を診療報酬明細書に記載すること。また、医学的な必要性から一連の治療につき3回以上算定する場合においては、その詳細な理由を診療報酬明細書の摘要欄に記載すること。
容器
S09 旧容器記号 C1 1 セ X1
分離剤入り (真空採血量9mL)
貯蔵方法:室温
有効期間:製造から1年
A00 旧容器記号 X
ポリスピッツ
貯蔵方法:室温
臨床意義
インターロイキン-6 (IL-6) は炎症性サイトカインの一種で、感染症、外傷および自己免疫性疾患などで上昇します。全身のさまざまな部位における免疫応答を活性化させ、過剰に産生されるとサイトカインストームを生じ、多臓器障害を誘発します。
本項目の測定試薬は、新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) において人工呼吸に伴う挿管の必要性を判断することを目的として、2020年5月に米食品医薬品局の緊急使用許可 (EUA) を取得しています。
本邦においては、救急搬送された患者、集中治療を要する患者又は集中治療管理下の患者の重症度判定の補助を目的として、血中のIL-6を測定する体外診断用医薬品として承認されています。2021年1月より全身性炎症反応症候群の重症度判定に有用として保険適用となりました。救急・集中治療におけるCOVID-19の重症度判定への活用が期待されます。
異常値を示す病態・疾患
関連疾患
全身性炎症反応症候群、多臓器障害、敗血症
参考文献
測定法文献
B Prieto, et al:Clin Chem Lab Med 48(6):835~838, 2010.
臨床意義文献
T Shimazui, et al:Shock/doi:10.1097/SHK.0000000000001678:Oct14,2020.