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ALPアイソザイム (IFCC)

  • 検査項目
    JLAC10

    材料
    検体量
    (mL)
    容器
    キャップ
    カラー
    保存
    (安定性)
    所要
    日数
    実施料
    判断料
    検査方法
    基準値
    (単位)
  • ALPアイソザイム (IFCC)
    血清
    0.3
    S09

    A00
    冷蔵
    (21日)
    2~4
    48
    ※4
    アガロースゲル電気泳動法

    電気泳動法
    荷電粒子の浮遊する電解質溶液に通電すると,粒子は各粒子の荷電と逆の極側に移動する現象を利用し,移動度から目的の物質を測定する方法。
    水溶液支持体にはセルロースアセテート膜,アガロースゲル,ポリアクリルアミドゲルなどが用いられる。

    ALP1 0.0~5.3
    ALP2 36.6~69.2
    ALP3 25.2~54.2
    ALP5 0.0~18.1 (%)

備考

&1
血液型BまたはO型でLewis分泌型の人では,ALP総活性値およびALP5の出現率が高くなることがあります。

診療報酬

D007(14)
ALPアイソザイム
生化学的検査(Ⅰ)判断料144点

容器

臨床意義

正常及び各種疾患のヒト血清中には下表のように肝性・骨性・胎盤性・小腸性などの数種類のALPアイソザイムが出現し,これらの間に電気泳動易動度,耐熱性,各種アミノ酸による阻害度,免疫交差反応などにかなりの相違がみられ,相互の分別に利用されている。

異常値を示す病態・疾患

ALP1

肝臓-肝・胆道の閉塞などで出現

ALP2

肝臓-肝・胆道疾患などで上昇

ALP3

骨-骨生成疾患などで上昇(ALP3上昇時にはALP2との分離が不明瞭になることがあります)

ALP4

胎盤-主に妊娠時に出現

ALP5

小腸-脂肪食後,肝硬変などで上昇

ALP6

免疫グロブリンと結合したALP *小児ではALP3が主分画

参考文献

測定法文献
芝 紀代子:目でみる電気泳動法 2 (医歯薬出版) 55~71 1989
臨床意義文献
坂岸 良克:臨床検査 32-11-1262~1271 1988

関連項目

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