現在のラボ:セントラルラボ

項目コード:00M57 6(旧 0M57 1)
検査項目
JLAC10
・本検査は、ミスマッチ修復タンパク質である MLH1、MSH2、PMS2、MSH6 の保持・消失を免疫組織化学染色(IHC)法により確認いたします。
・本検査は、該当する診療報酬区分における「大腸癌におけるリンチ症候群の診断の補助に用いる場合」を目的とした検査です。
・本検査は、専用依頼書にてご依頼ください。
・専用依頼書では、検査の内容に関して被検者に事前の説明が行われたことを、医師の署名により確認いたします。
MMR タンパク(IHC)(リンチ症候群) の提出方法
1) 癌細胞の有無が不明な場合もありますので、検査依頼時に病理診断書(コピー)の添付をお願いいたします。(ただし、当社で一般病理検査を実施している場合は不要です。)なお、諸事情により添付できない場合には、依頼書に病理診断名(組織型等)の他、臨床情報等可能な範囲での記載をお願いいたします。
2)材料は大腸癌の未染標本スライド(ホルマリン固定パラフィンブロックから作製されたもの)となります。シランなどのコーティングスライドをご使用のうえ、薄切後は約 40℃で一晩乾燥させた後、ご提出ください。
3) 組織は 4μmの厚さに薄切し、なるべく中央に貼り付けてください。
4) パラフィンブロックでご依頼の場合、未染標本スライド作製のため所要日数が遅れますので、営業員へご確認ください。
5)組織の固定については、10%中性緩衝ホルマリンが推奨されています。
N005-4
ミスマッチ修復タンパク免疫染色(免疫抗体法)病理組織標本作製
病理判断料130点
[オブジェクトケース]
プレパラート (スライドグラス)
貯蔵方法:室温
リンチ症候群は、ミスマッチ修復(mismatch repair:MMR)遺伝子の生殖細胞系列バリアントを原因とし、大腸癌や子宮内膜癌等の発病リスクが高まる常染色体優性遺伝性腫瘍症候群です。
本検査は、MMR タンパク質である MLH1、MSH2、PMS2、および MSH6 の保持・消失を免疫染色により検出することで、大腸癌におけるリンチ症候群の診断補助に有用な検査です。
大腸癌, リンチ症候群
測定法文献
名倉 宏,他:渡辺・中根 酵素抗体法 改訂四版(学際企画):147~150,2002.
臨床意義文献
大腸癌研究会: 遺伝性大腸癌診療ガイドライン 2020年版:76~78,2020.