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項目コード:00M58 5(旧 0M58 9)
検査項目
JLAC10
BRAF V600E タンパク(IHC)の提出方法
1) 癌細胞の有無が不明な場合もありますので、検査依頼時に病理診断書(コピー)の添付をお願いいたします。(ただし、当社で一般病理検査を実施している場合は不要です。)なお、諸事情により添付できない場合には、依頼書に病理診断名(組織型等)の他、臨床情報等可能な範囲での記載をお願いいたします。
2)材料は大腸癌の未染標本スライド(ホルマリン固定パラフィンブロックから作製されたもの)となります。シランなどのコーティングスライドをご使用のうえ、薄切後は約 40℃で一晩乾燥させた後、ご提出ください。
3) 組織は 4μmの厚さに薄切し、なるべく中央に貼り付けてください。
4) パラフィンブロックでご依頼の場合、未染標本スライド作製のため所要日数が遅れますので、営業員へご確認ください。
5)組織の固定については、10%中性緩衝ホルマリンが推奨されています。
N005-5
BRAF V600E 変異タンパク免疫染色(免疫抗体法)病理組織標本作製
病理判断料130点
[オブジェクトケース]
プレパラート (スライドグラス)
貯蔵方法:室温
BRAF V600E 遺伝子変異は大腸癌の約 5%に認められ、変異陽性の患者は予後不良であることが知られています。BRAF V600E 変異検査は、切除不能進行再発大腸癌患者に対する予後予測に応じた治療選択や切除可能進行再発大腸癌患者に対する再発リスクに応じた治療選択、大腸癌患者に対するリンチ症候群の診断の補助を目的として実施することが推奨されています。本検査は、免疫組織化学染色(IHC)法により、がん組織中の BRAF V600E 変異タンパクの陽性・陰性を判定いたします。広く普及している BRAF V600E 遺伝子検査と本検査の良好な相関性が確認されたことから、同様の臨床的意義にて、新たに保険適用となりました。
大腸癌,リンチ症候群
測定法文献
名倉 宏,他:渡辺・中根 酵素抗体法 改訂四版(学際企画):147~150,2002.
臨床意義文献
Dvorak K, et al:Pathol Oncol Res 25(1):349~359,2019.