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BRAF V600E タンパク(IHC)

  • 検査項目
    JLAC10

    提出材料
    検体量
    容器
    キャップ
    カラー
    保存
    (安定性)
    所要
    日数
    実施料
    判断料
    検査方法
  • BRAF V600E タンパク(IHC)
    5D591-0000-075-666
    未染標本スライド
    未染標本スライド4枚
    Z10
    室温
    5~10

    1600
    ※8
    免疫組織化学染色法

備考


BRAF V600E タンパク(IHC)の提出方法
1) 癌細胞の有無が不明な場合もありますので、検査依頼時に病理診断書(コピー)の添付をお願いいたします。(ただし、当社で一般病理検査を実施している場合は不要です。)なお、諸事情により添付できない場合には、依頼書に病理診断名(組織型等)の他、臨床情報等可能な範囲での記載をお願いいたします。
2)材料は大腸癌の未染標本スライド(ホルマリン固定パラフィンブロックから作製されたもの)となります。シランなどのコーティングスライドをご使用のうえ、薄切後は約 40℃で一晩乾燥させた後、ご提出ください。
3) 組織は 4μmの厚さに薄切し、なるべく中央に貼り付けてください。
4) パラフィンブロックでご依頼の場合、未染標本スライド作製のため所要日数が遅れますので、営業員へご確認ください。
5)組織の固定については、10%中性緩衝ホルマリンが推奨されています。

診療報酬

N005-5
BRAF V600E 変異タンパク免疫染色(免疫抗体法)病理組織標本作製
病理判断料130点

  • (1)「BRAF V600E変異タンパク免疫染色(免疫抗体法)病理組織標本作製」は、以下のいずれかを目的として、免疫染色(免疫抗体法)病理組織標本作製」を行った場合に、患者1人につき1回に限り算定する。
    ア 大腸癌におけるリンチ症候群の診断の補助
    イ 大腸癌における抗悪性腫瘍剤による治療法の選択の補助
    (2)早期大腸癌におけるリンチ症候群の除外を目的として、本標本作製を実施した場合にあっては、「マイクロサテライト不安定性検査」、又は「ミスマッチ修復タンパク免疫染色(免疫抗体法)病理組織標本作製」を実施した年月日を、診療報酬明細書の摘要欄に記載すること。
    (3)本標本作製及び「大腸癌におけるBRAF遺伝子検査」を併せて行った場合は、主たるもののみ算定する。

容器

補足情報

臨床意義

BRAF V600E 遺伝子変異は大腸癌の約 5%に認められ、変異陽性の患者は予後不良であることが知られています。BRAF V600E 変異検査は、切除不能進行再発大腸癌患者に対する予後予測に応じた治療選択や切除可能進行再発大腸癌患者に対する再発リスクに応じた治療選択、大腸癌患者に対するリンチ症候群の診断の補助を目的として実施することが推奨されています。本検査は、免疫組織化学染色(IHC)法により、がん組織中の BRAF V600E 変異タンパクの陽性・陰性を判定いたします。広く普及している BRAF V600E 遺伝子検査と本検査の良好な相関性が確認されたことから、同様の臨床的意義にて、新たに保険適用となりました。

異常値を示す病態・疾患

関連疾患

大腸癌,リンチ症候群

参考文献

測定法文献
名倉 宏,他:渡辺・中根 酵素抗体法 改訂四版(学際企画):147~150,2002.
臨床意義文献
Dvorak K, et al:Pathol Oncol Res 25(1):349~359,2019.

関連項目

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