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FGF23〔CLEIA〕

  • 検査項目
    JLAC10

    材料
    検体量
    (mL)
    容器
    キャップ
    カラー
    保存
    (安定性)
    所要
    日数
    実施料
    判断料
    検査方法
    基準値
    (単位)
  • FGF23〔CLEIA〕
    4Z323-0000-023-052
    血清
    0.4
    S09

    A00
    凍結
    (21日)
    4~10

    788
    ※4
    CLEIA

    CLEIA(Chemiluminescent enzyme immunoassay)
    化学発光酵素免疫測定法
    固相化した抗体に対して抗原を反応させた後,酵素標識した抗体を抗原に2次反応させ,化学発光基質を加えて発光強度を測定する方法。

    19.9~52.9 (pg/mL)

備考


トロンビン入り採血管は測定値に影響を与える恐れがあるため使用を避けてください。
FGF23関連低リン血症性くる病・骨軟化症のカットオフ値は30pg/mL以上です。

診療報酬

D007(65)
FGF23〔CLEIA法〕
生化学的検査(Ⅰ)判断料144点

  • 「FGF23」は、CLEIA法により、FGF23関連低リン血症性くる病・骨軟化症の診断時又は治療効果判定時に測定した場合に限り算定できる。ただし、診断時においては1回を限度とし、その後は腫瘍性骨軟化症の場合には腫瘍摘出後に1回、薬剤性の場合には被疑薬中止後に1回を限度として算定する。

容器

臨床意義

線維芽細胞増殖因子23 (Fibroblast growth factor 23:FGF23) は、血中リン濃度の調節を行うホルモンで、主に骨細胞により産生され、Klotho-FGF受容体複合体に結合することにより、腎近位尿細管でのリン再吸収と、血中1,25-水酸化ビタミンD濃度の低下を介する腸管のリン吸収を抑制させます。
血中FGF23は、PHEX遺伝子異常によるX染色体連鎖性低リン血症性くる病 (X-linked hypophosphatemic rickets:XLH) や、FGF23産生腫瘍による腫瘍性骨軟化症 (Tumor-induced osteomalacia:TIO) などの低リン血症において高値を示しますが、ビタミンD欠乏やビタミンD代謝障害、腎尿細管異常、リン欠乏を伴う低リン血症性くる病・骨軟化症においては低値を示します。
また、近年ではFGF23作用を阻害することにより低リン血症や成長障害が改善することが報告されています。
本項目は血清中のFGF23をCLEIA法により測定いたします。FGF23関連低リン血症性くる病・骨軟化症の診断補助に有用です。

異常値を示す病態・疾患

関連疾患

低リン血症性くる病、骨軟化症

参考文献

測定法文献
和泉 裕一,他:医療と検査機器・試薬 42(3):219~224,2019.
臨床意義文献
福本 誠二:ホルモンと臨床 61(6):493~497,2013.

関連項目

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