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JAK2V617F遺伝子変異解析

  • 検査項目
    JLAC10

    材料
    検体量
    (mL)
    容器
    キャップ
    カラー
    保存
    (安定性)
    所要
    日数
    実施料
    判断料
    検査方法
    基準値
    (単位)
  • JAK2V617F遺伝子変異解析
    8C491-9951-019-859
    血液(EDTA-2Na加)
    5.0
    PN5
    冷蔵
    (3日)
    4~8

    2504
    ※2
    アレル特異的定量PCR(リアルタイムPCR)
    1.000%以下陰性

備考


凍結保存は避けてください。他項目との重複依頼は避けてください。本検査方法ではコンタミネーションの影響がより大きくなりますので、検体採取にあたっては取り扱いに充分ご注意ください。
造血器腫瘍遺伝子検査のご提出について  検体は採取後、当日中にご提出ください。
下図の容器に採血し、よく混和させ、冷蔵保存してください。
他項目との重複依頼は避けてください。
本検査方法ではコンタミネーションの影響がより大きくなりますので、検体採取にあたっては取り扱いに充分ご注意ください。

診療報酬

D006-16
JAK2遺伝子検査〔アレル特異的定量PCR法〕
遺伝子関連・染色体検査判断料100点

  • 「悪性腫瘍遺伝子検査」、「造血器腫瘍遺伝子検査」、「免疫関連遺伝子再構成」、「FLT3遺伝子検査」又は「JAK2遺伝子検査」のうちいずれかを同一月中に併せて行った場合には、主たるもののみ算定する。
  • 「JAK2遺伝子検査」は、骨髄液又は末梢血を検体とし、アレル特異的定量PCR法により、真性赤血球増加症、本態性血小板血症及び原発性骨髄線維症の診断補助を目的として、JAK2 V617F遺伝子変異割合を測定した場合に、患者1人につき1回に限り算定する。

容器

補足情報

臨床意義

骨髄増殖性腫瘍(MPN)は、大きくフィラデルフィア染色体(Ph)陽性と陰性に分類されます。Ph陰性MPNには、真性多血症(PV)、本態性血小板血症(ET)、原発性骨髄線維症(PMF)、さらには慢性好中球性白血病、慢性好酸球性白血病非特定型、肥満細胞症が含まれます。
JAK2遺伝子変異は、PVにおいてV617F変異(617番目のアミノ酸であるバリン(V)がフェニルアラニン(F)に置き換わるホットスポット変異)が約95%の頻度、エクソン12が約3~5%の頻度で変異し、ほぼ100%の症例で変異陽性となります。またET、PMFでも約60%の症例で陽性となります。
近年では、MPNにおけるJAK2 V617Fの遺伝子変異割合(allele burden:アレルバーデン)が高いと血栓症・出血イベントがみられることが報告されており、本疾患におけるJAK2遺伝子変異検出の有用性が高まっています。

異常値を示す病態・疾患

関連疾患

骨髄増殖性腫瘍 真性多血症・本態性血小板血症・原発性骨髄線維症

参考文献

測定法文献
桐戸 敬太,他:臨床血液 59(6):669~674,2018.
臨床意義文献
金倉 譲,編:Ph陰性骨髄増殖性腫瘍~分子病態と治療の最前線~初版.医薬ジャーナル,2016.

関連項目

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