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○ヒト心房性ナトリウム利尿ペプチド(HANP)
項目コード:3762
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検査項目
JLAC10 - 材料
検体量
(mL) - 容器
- キャップ
カラー - 保存
(安定性) - 所要
日数 - 実施料
判断料 - 検査方法
- 基準値
(単位)
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ヒト心房性ナトリウム利尿ペプチド(HANP)
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血漿
0.5 -
PAP
↓
A00 -
(21日)
- 2~4
-
221
※5
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CLEIA
CLEIA(Chemiluminescent enzyme immunoassay)
化学発光酵素免疫測定法
固相化した抗体に対して抗原を反応させた後,酵素標識した抗体を抗原に2次反応させ,化学発光基質を加えて発光強度を測定する方法。 - 43.0以下(pg/mL)
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ヒト心房性ナトリウム利尿ペプチド(HANP)
備考
&1
安静時に指定の採取量を下図の容器に採血し,よく混和させ,低温(4℃)で血漿分離してください。
血漿は必ず凍結保存してください。
診療報酬
D008(46)
心房性Na利尿ペプチド(ANP)
生化学的検査(Ⅱ)判断料144点 △
- 「脳性Na利尿ペプチド(BNP)」、「脳性Na利尿ペプチド前駆体N端フラグメント(NT-proBNP)」及び「心房性Na利尿ペプチド(ANP)」のうち2項目以上をいずれかの検査を行った日から起算して1週間以内に併せて実施した場合は、主たるもの1つに限り算定する。
- 「脳性Na利尿ペプチド(BNP)」、「脳性Na利尿ペプチド前駆体N端フラグメント(NT-proBNP)」及び「心房性Na利尿ペプチド(ANP)」のうち2項目以上を実施した場合は、各々の検査の実施日を診療報酬明細書の摘要欄に記載する。
容器
PAP 旧容器記号 D 6
EDTA-2Na+アプロチニン入り (真空採血量3mL)
内容:EDTA-2Na 3.75mg アプロチニン (1500単位)
貯蔵方法:室温
有効期間:製造から1年
A00 旧容器記号 X
ポリスピッツ
貯蔵方法:室温
臨床意義
ヒトの心房組織からは,分子量3000, 6000, 13000 のα,β,γ-ANPが単離されたが,この3種のうち,利尿,降圧に最も強力な作用を表すのは,αーANPである.心房細胞がANPを分泌し,腎臓に働いて利尿を行うと同時に,末梢血管に作用して拡張,血圧降下に働く.ANPシステムの障害が高血圧の発症,浮腫性疾患を引き起こす可能性が高い.
血中ANPの測定は,浮腫を伴う疾患の診断に有用であり,特に,心機能,腎機能障害の診断及び重症度の判定,血液透析における体液量の管理に重要な意義を持っている.
異常値を示す病態・疾患
減少する疾患
甲状腺機能低下症, 腎不全透析後, 尿崩症
上昇する疾患
うっ血性心不全, 原発性アルドステロン症, 心筋梗塞, 腎不全, 本態性高血圧
参考文献
測定法文献
浜 典男, 他: 基礎と臨床25(13): 4205~4212, 1991.
臨床意義文献
辻野 元祥 他:日本臨床 63(増8):577~580,2005.