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ヒト心房性ナトリウム利尿ペプチド(HANP)

  • 検査項目
    JLAC10

    材料
    検体量
    (mL)
    容器
    キャップ
    カラー
    保存
    (安定性)
    所要
    日数
    実施料
    判断料
    検査方法
    基準値
    (単位)
  • ヒト心房性ナトリウム利尿ペプチド(HANP)
    4Z270-0000-022-052
    速やかに冷却遠心
    血漿
    0.5
    PAP

    A00
    凍結
    (21日)
    2~4

    221
    ※5
    CLEIA

    CLEIA(Chemiluminescent enzyme immunoassay)
    化学発光酵素免疫測定法
    固相化した抗体に対して抗原を反応させた後,酵素標識した抗体を抗原に2次反応させ,化学発光基質を加えて発光強度を測定する方法。

    43.0以下(pg/mL)

備考


安静時に指定の採取量を下図の容器に採血し,よく混和させ,低温(4℃)で血漿分離してください。
血漿は必ず凍結保存してください。

診療報酬

D008(46)
心房性Na利尿ペプチド(ANP)
生化学的検査(Ⅱ)判断料144点 △

  • 「脳性Na利尿ペプチド(BNP)」、「脳性Na利尿ペプチド前駆体N端フラグメント(NT-proBNP)」及び「心房性Na利尿ペプチド(ANP)」のうち2項目以上をいずれかの検査を行った日から起算して1週間以内に併せて実施した場合は、主たるもの1つに限り算定する。
  • 「脳性Na利尿ペプチド(BNP)」、「脳性Na利尿ペプチド前駆体N端フラグメント(NT-proBNP)」及び「心房性Na利尿ペプチド(ANP)」のうち2項目以上を実施した場合は、各々の検査の実施日を診療報酬明細書の摘要欄に記載する。

容器

臨床意義

ヒトの心房組織からは,分子量3000, 6000, 13000 のα,β,γ-ANPが単離されたが,この3種のうち,利尿,降圧に最も強力な作用を表すのは,αーANPである.心房細胞がANPを分泌し,腎臓に働いて利尿を行うと同時に,末梢血管に作用して拡張,血圧降下に働く.ANPシステムの障害が高血圧の発症,浮腫性疾患を引き起こす可能性が高い.
血中ANPの測定は,浮腫を伴う疾患の診断に有用であり,特に,心機能,腎機能障害の診断及び重症度の判定,血液透析における体液量の管理に重要な意義を持っている.

異常値を示す病態・疾患

減少する疾患

甲状腺機能低下症, 腎不全透析後, 尿崩症

上昇する疾患

うっ血性心不全, 原発性アルドステロン症, 心筋梗塞, 腎不全, 本態性高血圧

参考文献

測定法文献
浜 典男, 他: 基礎と臨床25(13): 4205~4212, 1991.
臨床意義文献
辻野 元祥 他:日本臨床 63(増8):577~580,2005.

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