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HTLV-Ⅰ(ATLV) 抗体(2018年12月6日ご依頼分をもって受託中止)

  • 検査項目
    JLAC10

    材料
    検体量
    (mL)
    容器
    キャップ
    カラー
    保存
    (安定性)
    所要
    日数
    実施料
    判断料
    検査方法
    基準値
    (単位)
  • 中止
    HTLV-Ⅰ(ATLV) 抗体(2018年12月6日ご依頼分をもって受託中止)
    5F450-1430-023-833
    血清
    0.2
    S09

    A00
    冷蔵
    3~5
    425
    ※6
    ウエスタンブロット法

    ウエスタンブロット法(Western blot)
    目的とする蛋白質を電気泳動により分画し,電気的にニトロセルロース膜に転写して,目的の蛋白質に対する抗体を反応させた後,酵素で標識した抗体を2次反応させ,目的の蛋白質を検出する方法。イムノブロット法とも呼ばれる。

    陰性 判定基準:下記参照

備考


同時に複数検体をご依頼いただく場合は、所要日数が変動する場合がございます。予めご了承ください。

診療報酬

D012(49)
HTLV-Ⅰ抗体(ウエスタンブロット法及びラインブロット法)
免疫学的検査判断料144点

容器

補足情報

臨床意義

HTLV-Ⅰは,成人T細胞白血病(ATL)の原因ウイルスとして発見され,さらにHTLV-Ⅰ関連脊髄症(HAM)や慢性肺疾患,関節炎,ぶどう膜炎などとの関連が明らかにされ,他臓器癌,糞線虫症などへの関与も指摘されている。ATLキャリアからの発症は,約750人から2,000人のキャリアの中から1年につき1人の発症が推察されている。キャリアからのATLの発症はほとんど母子間感染例であり,成人以降にHTLV-Ⅰに感染した場合,ATLを発症する可能性は極めて低いとされている。
HTLV-Ⅰの血清学的検査の目的は,白血病・リンパ腫などの血液疾患や脊髄症を含む種々の病態におけるHTLV-Ⅰの関与の検討や,献血者や妊婦のスクリーニングによるキャリアの発見と輸血や母子間の感染の予防およびHTLV-Ⅰウイルスの地域的な漫淫度と,その感染経路の解明のための疫学調査などに用いられる。HTLV-Ⅰ抗体の測定にはゼラチン凝集法(PA法),化学発光酵素免疫測定法(CLEIA法),蛍光抗体法(FA法),ウェスタンブロット法(WB法)などがある。PA法は簡便で多数の検体を測定できるため,献血者スクリーニングに適しているが,低力価での偽陽性,非特異反応などが問題である。よって,一つの方法のみの判断では危険であり,FA法,WB法での確認を行い,病名や家族歴を確認したり,経過観察も必要である。またHTLV-Ⅰ抗体陽性の場合,その個人はHTLV-Ⅰに感染していると判断できる。ただし,ATLと最終診断するためのウイルス学的検査としてはリンパ球(末梢血またはリンパ節細胞)の内部にHTLV-ⅠプロウイルスDNAがモノクローナルに組み込まれていることをサザン法・PCR法などを用いて証明する必要がある。

異常値を示す病態・疾患

適応疾患

ATL, HAM, HTLV-Ⅰ関連疾患

参考文献

測定法文献
上平 憲 他:臨床とウイルス 21-1-73~76 1993
臨床意義文献
若杉 和倫 他:臨床血液 29-6-787~794 1988

関連項目

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