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項目コード:02736 2(旧 2736 0)
検査項目
JLAC10
他項目との重複依頼は避けてください。本検査方法ではコンタミネーションの影響がより大きくなりますので、検体採取にあたっては取り扱いに充分ご注意ください。
[2736 0]HBV DNAラミブジン耐性遺伝子の結果報告
下記の3タイプの存在について(-)または(+)でご報告いたします。
「 HBVラミブジンYMDD」(野生型:Met)
「 HBVラミブジンYVDD」(変異型:Val)
「 HBVラミブジンYIDD」(変異型:Ile)
全てのタイプが検出されなかった場合,「検出せず」のご報告となります。
指定の採取量を下図の容器に採取後,4 ~ 5回静かに転倒混和し,室温にて30 ~ 60分放置してください。凝固完了を確認後,遠心分離しそのまま凍結してご提出ください。他項目との重複依頼は避けてください。
本検査方法ではコンタミネーションの影響がより大きくなりますので検体採取にあたっては取り扱いに充分ご注意ください。
凝固促進剤+血清分離剤入り (真空採血量3mL)
貯蔵方法:室温
有効期間:製造から1年
凝固促進剤+血清分離剤入り (真空採血量5mL)
貯蔵方法:室温
有効期間:製造から1年
現在までのところB型肝炎ウイルス(HBV)感染症に対する有効な治療法は未だ確立されておらず,抗ウイルス療法としてインターフェロンが,免疫療法としてステロイドが用いられている.しかしこれらの治療法では十分な効果が得られない症例もある.
英国グラクソ社で開発されたラミブジン(Lamivudine:(-)-2'-deoxy-3-thiacytidine)はHBVの逆転写酵素を阻害し,ウイルスの増殖を抑える新しいHBVの抗ウイルス剤として臨床上注目されている.しかし,この薬剤を長期投与した場合において変異体が出現し,臨床効果を妨げていることが明らかになってきた.その中で最も報告が多いのが,逆転移酵素に特徴的なチロシン(Y),メチオニン(M),アスパラギン酸(D),アスパラギン酸(D)で構成されるYMDD motifと呼ばれる部分の変異である.
ラミブジン耐性HBVではMがV(バリン),I(イソロイシン)に変異したYVDD,YIDDといった変異体が存在する.この変異を検出することはラミブジンを長期投与する場合において,病態の把握や予後の予測に重要である.
本法はYMDDmotifのMがvやIへの変更をPCR-ELMAにより高感度にHBVラミブジン耐性遺伝子を検出する。
B型肝炎ウイルス感染症
測定法文献
Kobayashi S et al:Hepatology Research 17-31~42 2000
臨床意義文献
谷川 久一 他:肝胆膵 40-1-171~190 2000